【戦略変更が必要?】QC検定1級の変更点を紹介します

zangi

30代エンジニアです。日中仕事しつつ、趣味のゲーム、漫画、筋トレに日々勤しんでいます。このブログで紹介する記事をきっかけに読者の皆様に興味持ってもらえたら嬉しいです。

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資格取得

こんにちはzangiです。

前回に引き続きQC検定についてお話します。既にご存じの方もいるかもしれませんが、今回のテーマはzangiにとっても少々衝撃でした。。。

↓前回の記事はこちら

タイトル通り2022年9月開催の第34回試験から、QC検定1級の試験内容が変わります。この影響によりzangiのように、まずは準1級に合格することをメインに考えた試験戦略や時間の使い方が通用しなくなる可能性が高いです。

本記事では試験変更の内容詳細と試験戦略、勉強法について紹介します。

戦略変更が必要?QC検定1級の変更点について

試験方法が変更と言っても、具体的にどんな違いがあるのでしょうか?

結論から言うと試験時間配分が以下のように変わります。

□変更前

記述(マークシート方式)+論述(小論文方式):まとめて120分

□変更後

記述(マークシート方式):90分

論述(小論文方式):30分

これまでは、記述と論述を120分の枠の中でまとめてやっていたため、記述問題にあまりに時間がかかってしまうと、論述に使える時間が足りなくなるケースが多いイメージでした。

今回の変更で2つの試験が区切られるため、記述はこれまで以上に回答スピードが求められることとなります。反対に論述は、一律30分の時間枠の中で回答できるようになるため、記述は得意だけど、論述はいつも時間足りない… という方には、有利な変更内容かと思います。

また、今回から1級、準1級の合格認定についても変わるようです。以下は、QC検定1級の認定基準変更に関する日本規格協会からの公式声明文です。

品質管理検定(以下、QC検定)では、1級合格には及ばなかったものの、一次試験(マークシート試験)の結果が1級合格者と同等と認められた受検者を「準1級認定」とする制度を、2013年9月の第16回QC検定から導入しました。
それ以降、2021年9月の第32回QC検定までの16回の試験で累計2,280人を準1級認定いたしました。

一方 、1級合格者の累計は3,390人となったことから、品質管理に積極的に取り組み、QC検定受検者が多い企業の皆様に、2021年夏に行ったアンケートで、「準1級認定者をどのように位置づけているか」を尋ねた結果、1級合格者や2級合格者とは区別して準1級認定者を位置付けている企業様がほとんどであることが判明いたしました。

この状況をふまえ、当センターでは、準1級は1級と2級の間に位置するレベルとして皆様から認知されていると判断し、準1級を「認定」ではなく、正式な級として「合格」とすることとし、QC検定制度の一部変更をいたします。
この変更は、2022年9月の第34回試験より適用いたします。

※日本規格協会(JSA)ホームページより引用

正直【合格と認定】の区別も、企業ごとの詳細な取り扱いもよくわからないのでどうでもいい内容といえばそれまでですが、2022年9月開催からは、準1級に関しては【認定】から【合格】に呼称変更になります。

なんともお役所的な変更ですが、実質準1級は1級、2級の間、もしくは1級と同等と扱われている実態があることから、我々企業人にとっては、どちらでもよい内容です。重要なことは、この資格取得のために得た知識を、どのように業務に紐づけて売り上げに貢献できるか? ですからね。

このような一文を取ってみても、公的機関と民間企業の意識の差が見て取れます。

試験対策と勉強方法について

本題になります。試験変更合わせて、これからどのように試験戦略を立てていくことが最適なのか? zangiの見解を紹介します。

マークシート対策

→試験時間が90分となった影響で、これまで以上に回答スピードと問題の取捨選択が重要となります。記述問題は毎年約100問弱出ますので、90分だと1問1分以内に回答しないといけないという鬼仕様です。

これに関しては、試験時間が90分に変わることで設問数が減る可能性はありますが、2022年6月の時点で試験概要が不明のため、例年通り100問弱という想定でいた方が無難だと考えます。その前提の場合の試験対策は、以下2つになります。

できる問題から速攻でサバいていく

→試験対策の定番ですね。QC1級ともなると試験範囲は膨大な上、毎年1問は「なんだこの問題は?」的な難問が確実に出題されます。統計学を専門とする大学教授が問題編纂に加わっているため、編纂者によっては、このようなマニアックな問題が出るようです。

そのような問題に時間をかけても、受験者にとっては苦痛でしかありませんので、いかに解ける問題/解けない問題を瞬時に判断し、進めていけるか? がキーになります。主に前半の計算系問題が対象です。

これを実践する上で必要なことは、前回記事で紹介したパターン系の問題をいかに正確かつ素早く回答できるか? にかかっています。この分野や重要な特典ソースになるため、過去門で類似問題を何パターンも解いて、絶対に回答できるようにしておきましょう。

□ほぼ確実に出る出題範囲

・実験計画法

・工程能力指数と区間推定

・検定と推定

□公式暗記で得点ゲット! 絶対覚えておきたい分野

・単回帰分析

・信頼性工学

・抜取検査

・主成分分析

試験後半で確実にポイントゲット!

試験の後半には必ず企業理念やQC活動、環境などの企業の品質体制や社会的意義を問う問題が出題されます。この分野は、ほぼ言葉の暗記と前後の文脈から常識的に考えて正解を導き出せる分野となっています。

ですので、過去問を繰り返し解いてパターンを覚えておくことで、確実な得点ソースにすることが可能です。

しかしながら前半の計算問題と違って、国語や暗記モノになるので、正直過去問を解いていても、退屈でツライというのが感想です。しかしそこで負けてはいけません。

合格というゴール達成には、この分野の協力が不可欠です。ぜひ繰り返し学習し、即座に回答できるよう準備を進めましょう。

論文問題

次回試験から30分というまとまった時間の中での試験となるため、今まで記述で時間取られてしまい、10分で書こうとしたがタイムアップ… という事はなくなります。

しかし内容が、実業務の中でQC検定で学んだ内容をどのように生かしたか?それによりどのような結果が得られたか?などの経験、体験などを論文にまとめる方式となっており、はっきり言って品質保証系の専門分野を実業務にしている方でないと太刀打ちできないです。

なのでzangiからは、明確なアドバイスができません。

しかしながら、zangiの会社などQC検定合格者を増やすことに力を入れている企業などでは、1級合格者からアドバイスを頂けるケースもあります。zangiの場合、実際に合格した品質保証部門の方から論文対策として、実際に記載した例を教えてもらうことができました。

ですので、読者の皆様の会社で実際の合格者にどのような事例を記載したか?アドバイスもらうことができるのであれば、それが最上の対策かと思います。

最後に忘れてはなりませんが、準1級、1級の合格基準は以下です。全問正解する必要は無い という事だけは覚えておいてください。

□1級基準 (aかつbかつc)

  1. 一次試験(手法分野、実践分野):各分野の得点が概ね50%以上であること。及び、総合得点(手法分野+実践分野)が概ね70%以上であること。
  2. 二次試験(論述):得点が概ね50%以上。
  3. 総合得点(一次・二次試験の合計点)が概ね70%以上

日本規格協会(JSA)ホームページから抜粋

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回のQC検定1級試験の変更によって、対策が大幅に変わることが理解いただけたと思います。特に準1級合格を狙っていく場合、記述問題を90分で7割以上の正解が必要となるため、これまでのように120分かけて正答率を高める戦略は不可となります。なので、いかに回答スピードを上げるか? がカギです。

反対に記述問題は問題ないが、論述に時間がさけなかった 限りなく1級に近い方々にとっては、この変更は朗報だと思います。論述さえ十分得点できれば、1級合格はほぼ保証されているので、今回の変更は追い風だと思います。

いずれにしても、合格には日ごろの勉強の積み重ねが非常に重要です。zangiも日々研鑽していきますので、皆さんも共に頑張りましょう!

皆様の試験合格を心よりお祈り申し上げております。

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