こんにちはzangiです。
今回は、名作と名高い和風RPG新桃太郎伝説について紹介したいと思います。
ジャンル:RPG
販売元:ハドソン
発売日:1993年
ディレクター:さくまあきら
新桃太郎伝説というタイトルとさくまあきら氏がディレクター担当されている点でお気づきの方も多いと思いますが、桃鉄シリーズの純粋なRPGになります。
ですので、出てくるキャラクターも桃鉄準拠で、初代ファミコン版桃太郎伝説(1987年)から6年後の世界が舞台の正当な続編です。
続編というと、実はPCエンジンで桃太郎伝説2(1990年)が続編としてリリースされており、敵や仲間、世界観の設定は非常に近いです。本作は、この桃太郎伝説2に大幅なアレンジを加えたものとなっています。
販売時期的にスクエニのドラクエ5やFF5、聖剣伝説3が近く、この3作に埋もれがちな印象を受けますが、決してこれらの作品に負けない素晴らしい世界観とストーリーを持った良作だとzangiは、強く思います。
桃鉄やメチャクチャ好きだけど、桃太郎伝説シリーズはやったことないという方は、ぜひ一度本記事を参考にプレイしてみてください。
桃鉄で見ることのできない各キャラクターの名演が見られること間違いなしです。
目次
1.ゲームシステム
2.素晴らしいストーリー展開
3.まとめ
ゲームシステム
基本的な仕様は、ドラクエに代表される一般的なRPGとかわらないです。敵を倒して経験値をためてキャラを強化してボスに挑む…まさに王道ともいえる作りです。
ただ他RPG作品と決定的に違うのは、これが「純和風RPG」ということです。
何を言っているか意味が分からないって? と、いう訳で詳しく解説します。
①段数制
一般的なRPGではキャラの強さを示すのに【レベル】を採用していますが、新桃太郎伝説では【段】になります。剣道や柔道、将棋などと同じ段です。これが和風テイストと見事にハマっていて、最終的には99段とか、もう何言ってるのかわからないくらい高段位になります。
レベルに慣れ切ったプレイヤーは、初め少し面食らうかもしれないですが、ゲームの世界観が素晴らしいので、すぐになじめます。これぞ純和風ですね。
②術と打撃について
本シリーズにおいて、RPGの魔法にあたるのが術になります。術を魔法の代わりとして採用しているゲームは、ロマサガシリーズなどが有名なため、特に珍しいことはないですが、【純和風】が売りの本ゲームでは、マッチ具合が段違いです。
術もキャラごとの特色がきちんと出ていて、昇段するたびに新しい術を覚えるドキドキ感がRPGの楽しさを改めて思い出させてくれます。
また、本作ではダメージのことを打撃と呼んでいます。まあ純和風な世界観で「桃太郎は赤鬼に100ダメージを与えた!!」とか言われても違和感しかないですから、これはこれで世界観にあった秀逸な表現だと思います。
こういった細かい言い回しが本作の和風テイストを一層引き上げているので、やっていて心地よいのもまた大きな特徴です。
③人気度システム
本作では、主人公である桃太郎がとった行動によって、人気度が上下します。
人気度とはその名の通り周囲からの評価で、これが高いと以下のような恩恵が受けられます。※ちなみに初期値は50です。
・買い物がメチャクチャ安くなる
・茶店で掘り出し物を変えるようになる
・宿屋に安く泊まれる
・特定のキャラ(福の神など)が仲間になる
・強力な武器やアイテムがある場所に入れるようになる
どれもメリットの多い効果ばかりなので、高い人気度をキープしておきたいところです。ちなみに人気度を上げる行動は主に以下です。
・ボスキャラなど特定の鬼を倒す
・村人に親切にするなどの良い行動をとる
・神社のおみくじで末吉を引き当てる
・村の池で鯉をみつける
普通にプレイしていれば、最高値の100には到達できるでしょう。100に到達すると一度だけ崑崙の玉という強力なアイテムがもらえます。嬉しいですね。
反対に以下のような行動をすると、人気度は下がってしまいます。
・仲間が力尽きる
・不愉快な行動や非常識な行動をとる
※例えば敵からの「10,000両やるから、俺の手下にならんか?」という質問にyes!高須クリニック するなど。
※ちなみにzangiは、yes!高須クリニック しました。。。
RPGの主人公なので人気があるのは当たり前!という常識を打ち破ってくれた良いシステムだと思います。実際に人気度が上がり、買い物が安くできるとかって、結構現実的なので、イメージしやすいんですよね。
④絶好調システム
本作では桃太郎や仲間の頭上に☆が輝き、突然に絶好調になることがあります。この時の強さはすさまじく、攻撃すれば会心の一撃が連発し、敵の攻撃は受け止めて無効化してしまうなどの圧倒的な強さです。
しかしながら、絶好調になるタイミングは残念ながら完全にランダムのため、自分で狙ってなることはできません。ですので、ボス前に絶好調になれたらラッキー♪位の気持ちでいた方がよいです。
本作ではボスが非常に強く、段をかなり上げないと苦戦必至のため、絶好調になれたら是非ボスに挑んでみてください。いつもの苦戦が嘘だと思えるくらいに圧倒できますよ。
⑤天候システム
本作ではフィールド戦闘時の天候がランダムで設定されており、毎回天候が変わります。天候ごとにその効果や仲間のリアクションが変わったりするので、面白い上に戦略上も重要な要素です。以下、主だったものを紹介します。
・日本晴れ
なると嬉しい天候No,1です。毎ターン全員の体力(HP)が10程度回復する上に、主だったデメリットがないのが特徴です。いわゆる快晴ですね。
現実でもなると嬉しい天候ですから、桃太郎たちがイキイキするのも納得です。
・日照り
火炎系の術の効果が強化されます。また、全員の体力が毎ターン消費されていきます。ちなみに金太郎は日照りにめっぽう弱く、この天候になると寝込んでしまって完全に機能停止しますのでご注意を!
・雷雨
雷系の術が強化されます。それ以外は特に体力が減ったりすることもないので、稲妻の術で敵を一掃したい時などには、うってつけの天候です。
・吹雪
氷雪系の術が強化されます。ただ、氷雪系の術って雪だるましか使用しないので、あまり恩恵を受けた記憶がzangiはないですね。
・時化
船で海を旅しているときに遭遇することがある天候です。この状態では雷系の術と津波系の術が強化されますので、術メインの浦島などの活躍が光る天候です。
と、これら独特なゲームシステムが非常に特徴的な本作は、非常に飽きにくく、未プレイの方にオススメの作品です。
素晴らしいストーリー展開
前述のとおり、システム面で特徴的な部分が多い本作ですが、ストーリーに関しても笑いあり、涙あり、怒りあり の王道一直線となっており非常に秀逸な出来となっております。あまり詳細を話すとネタバレがすごいので、ざっくり解説します。
オープニングですが、前作である桃太郎伝説の後日談から始まります。
桃太郎伝説のラスボスは、桃鉄でもおなじみの閻魔大王でしたが、その閻魔大王が上司のバサラ王に、桃太郎に敗北した件でメチャクチャ詰められる場面から始まります。
↓メッチャ詰められる閻魔大王。仕事でやらかして上司に詰められたトラウマが・・・
前作で桃太郎と戦い人間の強さとすばらしさを痛感した閻魔大王。鬼の世界をより盛り上げていくために人間との共存を強く訴えますが、バサラ王に一蹴され監獄送りにされてしまいます。
ここで登場するのが、今作のキーキャラであるカルラです。コイツに関しては、言いたいことが山ほどありますが省略します。ぜひコイツがどんな奴でどんな最期を迎えるのか? プレイを通してその目で見てみてください。
↓閻魔大王をコケにしまくるカルラ。FF6のケ〇カとキャラがかぶっています。
今後は、カルラを中心に人間に悪事を働くよう指示するバサラ王。その指示に従い、再び鬼たちが人間に牙をむき始めます。
その流れで桃太郎の恋人ポジションである月のかぐや姫にも鬼の魔の手が忍び寄ります。かぐや姫を鬼から守るべく、桃太郎が月の宮殿に向かいます。
↓月に向かう桃太郎。牛車というのが時代感を現していていいですね。
月の宮殿についた桃太郎ですが、目の前に立ちはだかる鬼たち。この時点で40段&最強装備状態の桃太郎にとっては、雑魚同然です。
※ちなみに40段というのは、前作の平均クリア段数からとっているようです。いわゆる強くてニューゲーム状態ですね。そりゃ強いわな。
立ちはだかる鬼を軽く蹴散し、次は誰だ?あ~ん?なんてイキッていると、目の前にと~っても強そうなイケメンが立ちはだかります。その名もダイダ王子。バサラ王の長男で、武勇の神と呼ばれている御人です。
↓桃太郎の前に立ちはだかるダイダ王子。やばい、めっちゃ強そう。。。
とはいえ、40段&最強装備の桃太郎ならいけるでしょ♪と思い、頑張って戦います。
↓今はなきだだぢぢの術 も使います。強力ですが、イケメン(以下ダイダ王子)には通用しません。。。
やがてイケメンの攻撃で武器、防具を全て弾き飛ばされ、覚えた術もすべて奪われ、素寒貧の桃太郎に必殺の一撃が放たれます。桃太郎は力尽き、地球圏まで吹っ飛ばされ、かぐや姫は奪われた挙句、カルラに「なんだアイツ?弱っ」みたいな酷評を受ける散々なオープニングです。zangiの心も同時にへし折れました。
と、まあこんなドン底の状態から、新桃太郎伝説がスタートするわけです。そこからさまざまな鬼との闘いや仲間との出会い、分かれを得て強くなり、再び鬼に立ち向かう桃太郎の姿には、大人になった今でも勇気をもらえます。
このように王道一直線のストーリーではありますが、喜怒哀楽の他にギャグ要素もふんだんに盛り込まれており、ストーリーを重視する方にもおススメできる作品です。未プレイの方は、ぜひ本記事を参考にプレイしてみてください。和風RPGの神髄を味わえること間違いなしです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?新桃太郎伝説は、zangiがちょうど小学生くらいの頃に発売されました。それまでドラクエはFF一辺倒だったzangiでしたが、本作を通じて一気に和風テイストの虜になりました。元々桃鉄も大好きだったこともあり、一気にのめり込んでいった記憶があります。
と、同時に大好きな桃太郎をズタボロにしたイケメン(ダイダ王子)をソロで絶対シバくと固く心に誓いました。イケメンに対する憎しみが芽生えた瞬間です♪
本作は、さくまあきら氏が監修していることもあり、桃鉄好きなら確実にハマること間違いなしです。いつもの桃鉄でのキャラとは、一線を画すシリアスな一面を見ることができるでしょう。ぜひ一度プレイしてみてください。てか、早くリメイクされないかな~。
それでは本日もナイスなゲームライフを~♪
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