設置して大丈夫?太陽光発電の気になる悩みと改善法を紹介します

zangi

30代エンジニアです。日中仕事しつつ、趣味のゲーム、漫画、筋トレに日々勤しんでいます。このブログで紹介する記事をきっかけに読者の皆様に興味持ってもらえたら嬉しいです。

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節約術

こんにちは、zangiです。

今回は、SDGsブームで注目が高まっている太陽光発電導入について話したいと思います。

zangiは、2020年初めに自宅に太陽光発電用パネルと蓄電池を購入しました。動機は、以下2点です。

①電気代の節約

②災害時にも電気が使用できるようにしたい

特に②の思いは今でも強いです。理由は東日本大震災でした。当時被災地真っただ中にいたzangiは被災状況がひどく、インフラの復旧も非常に遅れたために電気、水道が全く使用できない状況が長く続きました。

長期の車中生活の中で、2度とこんな思いはしたくない と強く思ったのがきっかけです。特にオール電化住宅は、停電に致命的に弱いというのも強い理由です。

そんな思いはありながらも、設置検討当時はまだ太陽光パネル、蓄電池共に非常に高価だったため設置に踏み切れませんでした。

そんな中、2020年頃に国からの助成金拠出条件をzangi家が満たしているとのことで、値引きするから設置してみないか? と太陽光パネルメーカーから提案いただいたのが踏み切った理由です。

太陽光発電や蓄電池の設置について検討予定の方の参考になれば嬉しいです。

設置の価値は?太陽光発電設置のメリットとは

これからの時代、太陽光発電は必要な流れだけど設置費用も高いし元が取れるかなあ?とお悩みの方が非常に多いと思います。

そこで今回はzangiが設置した太陽光発電システムの実績から、気になるポイントを解説していきたいと思います。

ちなみに太陽光発電導入にあたってのzangiの結論は以下です。

①導入価値は、設置費用と節約効果のバランス次第

②早く元をとるなら、設置後も節約努力は必須

解説の前にzangi家に設置した蓄電池と太陽光パネルを紹介します。

※ちなみにzangi家はオール電化です。

◆蓄電池:CB-HYB04A  蓄電容量6.5kWh

◆太陽光パネル:CS-315B61 12枚 出力315W×12 =3.76kW

設置費用は約650万(※2020年当時)と提示されましたが、zangi家が国の助成対象に当てはまったため、225万円で購入できました。これは同製品のカタログ価格を見ても格安だと思います。この初期費用を前提に解説します。

初期設置費用と節約効果のバランスで価値が決まる

太陽光設置にあたって販売員と節約効果の見込みについて話をしました。

現在のzangi家電気代(2020年時点):年間約24万円

太陽光発電+蓄電池導入後:年間約6.5万円

年間で約17.5万円の節約効果が見込めるため、初期費用225万円も約13年でペイできる という話でした。内訳は以下です。

・太陽光発電での売電見込み:月平均6,100円 年:73,200円

・太陽光発電+蓄電池での節約効果:月平均8,500円  年:102,000円

Total:175,200円

zangi自身もホントかな? と思いながら聞いていましたが、以下シミュレーション資料も見せてもらった結果、導入を決めました。

パナソニック㈱ 太陽光発電資料より抜粋

もちろん、この数値を完全に信用したわけではありません。ただそれを言ってしまうと何も進められないな と内心思ったのと、初期費用225万円は、節約効果と比較して安いと感じたのが決め手でした。

ですので、これから検討される方は、初期費用と節約効果を見た時に何年でペイできるか?確認することを強くお勧めします。いくら節約できたとしても、シミュレーション上の最大節約金額が年間20万なのに対して、初期費用が400~500万もかかるようであれば設置可否は考えた方がよいです。というのも、太陽光と蓄電池には性能保証期間があるためです。zangi家の保証期間は以下です。

・太陽光パネル:出力保証25年

・蓄電池:蓄電性能保証15年

つまり15年~25年の間でペイできないと、その後は性能が落ちた状態で使い続けなければならない可能性がある ということです。ペイが遠のきますね。

繰り返しになりますが、保証期間内でペイできる見込みの有無は必ず確認した方がいいです。ペイできる見込みがある金額設定であれば、導入する価値はあります。

ちなみに蓄電池は、保証期間後もパワーコンディショナーを交換すれば性能維持できるタイプもあるようです。zangi家はそのタイプですが、交換費用が約30万と販売員から説明がありました。この辺りの金額も上乗せしてペイできるかどうか? も判断材料になります。

節約シミュレーション結果ばかりを推してくる販売員であれば、この辺りのアフターケアは大丈夫なのか? 聞いてみてください。きちんとしたメーカーであれば説明してくれるはずです。

実際の節電効果は?

シミュレーションの話ばかりでしたので、ここからはzangi家の実績を元に話をしたいと思います。結果は以下です。

・節約効果:約10万円 ※2年運用平均

電気代推移 金額 サンプリング年
太陽光導入前平均 239,680 2017~2019
太陽光導入後平均 138,535 2020~2021
平均差分 101,145

あれ、こんなもんって思いませんか?

実際、シミュレーション金額(Δ17.5万)の約53%程度の効果です。この結果を見た時、これじゃ元取るのに22年かかってしまうじゃないか~!13年でペイってなんやねん(怒)と落胆しました。

と同時に、なんでこんなに乖離があるんだろう? と思い、電気代のかかる仕組みと太陽光発電+蓄電池の節電システムについて勉強することにしました。

原因がわかれば対策もとれますからね。zangiがシステムをうまく使えていないんだっ! とポジティブにとらえることにしました( ´艸`)

早く元をとるなら、設置後も節電努力は必須

ここからは、太陽光発電による節電の仕組みと合わせて、なぜこの結論になったかを説明します。

蓄電池での節電効果

電気代の安い夜間(23:00~7:00)に電気を購入→チャージし、日中(7:00~23:00)放電することで節約します。

以下は、東北電力の時間帯別電灯A というプランですが、昼間の電気料金が使用増加に伴い22円~34円と大変動するのに対して、夜間は11円と一律半額以下です。ですので、蓄電池使用時は、電気料金プラン変更は必須になります。

これだけでも電気単価を1/2~1/3にできるので、効果が見込めますね。

理想は、夜間チャージ電力+太陽光発電で日中の電気使用量を0にする です。

区分 単位 料金単価
電力量料金 昼間 最初の90kWhまで 1kWh 22円09銭
90kWhをこえ230kWhまで 1kWh 30円13銭
230kWhをこえる 1kWh 34円83銭
夜間 1kWh 11円12銭

※東北電力㈱ 電気料金プラン資料より抜粋

太陽光発電パネルで節電効果

発電した電気を自家用に回して使用電力を賄いつつ、余剰電力は売電してお金に換えることで節約します。蓄電池とあわせたイメージが以下イラストです。

パナソニック住宅用太陽光発電システムカタログ(2019年度)より抜粋

ちなみに発電した電気の使い方は以下2つのモード設定で変更可能です。

経済モードでの節電効果

自家用に回しつつ、余剰電気はすべて売電するモードです。基本的にこちらにしています。理由はFIT制度です。これは、10年間だけ電力会社が売電金額を固定で買い取ってくれる制度で、本日時点(2022/2)での買取単価は21円/1kWです。

10年間は、これで買い取ってもらえますが、それ以降はガクッと値段下がります。正確な金額は、その時にならないと不明ですが半額以下の8~9円程度だろうと販売員から聞けました。

買取単価の高い内に売っておきたいため、基本経済モード安定です。

グリーンモードでの節電効果

経済モードが余剰電気を売電するのに対し、こちらは蓄電池にチャージします。FIT制度期間終了後、売電収入がガクッと落ちた後は、こちらに切り替えることで日中の消費を抑えつつ、蓄電池の夜間チャージ容量を減らすことで節電します。

ただ、太陽光発電量は地域、季節、晴天率の影響を強く受けるためバラつきが出ます。ですので蓄電池と違い、節約効果に安定性がないです。参考までにzangi家の年間の売電量データは以下です。

縦軸が売電金額(¥)、横軸が月になります。晴天率や季節特性(梅雨や積雪など)の影響は強く出ているのがわかりますが、年間5万円、月平均4,200円にはなっています。

ここまで太陽光発電と蓄電池の節約の仕組みを話してきましたが、zangi家の節約効果10万円の内訳は、おおよそ太陽光発電+蓄電池節約5万、売電収入5万 になります。

節電シミュレーションと比較するとこのようになりました。

シミュレーション zangi
売電収入 73,200 50,000
太陽光発電+蓄電池 102,000 50,000
total 175,200 100,000

うーーん、売電収入のバラつきが大きいのは分かっていますが、年間約2.3万の差があるのはちょっと大きいです。またそれ以上に、太陽光+蓄電池での節電効果に2倍も差があることに乖離の原因がありそうです。

ですので、この事実から以下考察をしました。

・日中の電気使用量が発電+蓄電池放電量を超えてしまい、電気代が高くつく

・日中の電気使用量が大きいせいで余剰電気を売電に回せず、収入が落ちている

で、2021年の電気代を見てみると、やはり日中と夜間の使用電気量(kwh)がほぼ変わっていない月がチラホラあることがわかりました。こんな感じですね。

【参考】2021年9月

使用電気量
(kwh)
料金(円)
昼間 334 9828
夜間 314 3491

昼間と夜間の金額差がエグすぎますね。1か月でこれなのでこれが1年続けば、それは乖離がでるな というのも納得です。

計算手法はちょっと違いますが、例えば昼間334kwhをすべて夜間料金(11円/kwh)に振り分けた場合、金額は3,674円です。9,828円とは6,200円も差がありますよね。

これが1年累積すると6,200×12=74,400円にもなります。シミュレーションの乖離金額と合ってきますね。それだけ昼間の電気代を抑える努力は、重要ということです。

つまり現在のzangiの使い方では、日中の節約努力が全然足りない ということです。こちらについては、別記事で対策を取り上げていこうと思います。

まとめ

今回は、太陽光が発電を検討されている方向けの検討ポイントと注意点について話をしました。重要な点は以下2つです。

①導入価値は、設置費用と節約効果のバランス次第

②早く元をとるなら、設置後も節電努力は必須

①については、国からの助成金制度等をうまく活用し、太陽光パネルと蓄電池のセットで安く入手可能なのであれば検討の余地は十分にあります。ただ、それが使用できない場合、節約効果と初期費用、設備の保証期間から妥当な投資かどうか判断すべきです。

最近は、太陽光発電設備や蓄電池の価格も下がってきていますので、助成金がなくとも検討環境は良くなってきています。ぜひご一考ください。

②については、設置完了したからと言ってあぐらをかいていると、十分な節約効果がでないです。せっかく大枚はたいて導入したのですから、使い手もしっかり勉強して、節約性能を最大限発揮できるよう努力しましょう。

では、今日もナイスな節約ライフを~♪

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