【地獄の沙汰も金次第!】老後の必要資金について紹介します

zangi

30代エンジニアです。日中仕事しつつ、趣味のゲーム、漫画、筋トレに日々勤しんでいます。このブログで紹介する記事をきっかけに読者の皆様に興味持ってもらえたら嬉しいです。

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節約術

こんにちはzangiです。

前回は、節約の大敵から大事な資産を守る方法についてお話ししました。

今回は、一風変わって老後の生活を不自由なものにしないために、いったいどの程度の資産があればよいのか?zangiの見解をお話したいと思います。

少し前に老後2,000万円問題が取りざたされたことが記憶に新しいですが、果たして必要な資金は2,000万円で十分なのか?はたまた、実は年金と併用すればそこまで不要なのか?検証していきたいと思います。

※ただし今回の事例は、あくまでzangiの個人的な想定に基づくものです。皆様の老後資金を保証するものでは、決してありませんのでご了承下さい。

世帯ケース別の必要資金について

必要金額算出に当たり、家族構成や年収、勤続年数などの設定は必須です。今回はざっくり以下の内容で算出を進めたいと思います。いくつか想定ケースを設けておりますので、それぞれのケースから見解を述べたいと思います。

ケース①:独身、賃貸住まい

・家族構成

→独身のため独り身

・平均年収

→500万円

・勤続年数

→大学卒業後に就職。23歳~65歳までの41年を想定。

・その他条件

→借金等は無し。

→65歳から年金受給開始とし、繰り上げ、繰り下げ受給無し。

→国民年金の滞納等は無し。学生時代の納付期間に関しては免除済みとする。

・総支出

以下で想定する。一部はネットで調査した平均値を参照。バラつきが大きいと思われる支出(衣服、雑貨など)は、zangiの個人的主観(気持ち)を入力(笑)。

◇単身世帯の想定支出内訳

単位:万円 内訳 金額(年額) 金額(月額) 備考
固定費 家賃 96.00 8.00 都内平均
保険全般 0.50 0.04 車両保険、火災保険など最低限のみ
光熱費、水道代 12.00 1.00 全国平均
携帯料金 2.40 0.20 格安プラン+通話料無料オプションなど
娯楽費 12.00 1.00 気持ち(笑)
生活費 食費 84.00 7.00 平日1000円、土日のみ5000円で想定
衣類、雑貨など 6.00 0.50 気持ち(笑)
Total 213 18

◇総収入

老後のため、国民基礎年金と厚生年金のみで想定。

→国民基礎年金:満額納付済みとし、年額78.3万円支給 ※2022/8 現在

→厚生年金:年収(500万)×勤続年数(41年)×0.005481(係数)から算出

収入(独身)
単位:万円 金額(年額) 金額(月額)
国民基礎年金 78.3 6.525
厚生年金 117.8 9.8
Total 196 16

◇算出結果

→65歳から100歳まで生存した場合の必要生活費、年金受給金額を算出。その差分が、自前で準備必要な金額と想定。

単位:万円 総額
必要生活費 7451.5
年金受給金額 6865.0
必要老後資金 586.5

超ザックリですが独身世帯の場合、2000万円もの準備資金は不要です。というか、586.5万円あれば、長いサラリーマン生活でも十分に貯蓄可能な範囲と思います。

というより、この金額なら退職金だけで十分賄えてしまいますね。ちなみに日本の平均退職金額は、以下のようです。

学歴別退職金の平均額(大企業の場合)

学歴 退職一時金 退職一時金
+企業年金の平均額
大学卒
(事務・技術労働者、総合職)
1,412万円 2,648万円
短大・高専卒
(事務・技術労働者、総合職)
788万円 1,128万円
高校卒
(事務・技術労働者、総合職)
1,121万円 2,010万円
高校卒
(生産労働者)
916万円 1,858万円

参照:令和3年退職金、年金及び定年制事情調査|令和3年賃金事情等総合調査(確報)|中央労働委員会

そういう意味では、独り身というのは金銭面で非常に強いですね。ある程度節約生活が身についていれば老後の資金問題は、ほぼ解消されているかもしれません。

あくまで金銭面のみでの話ではありますが。。。。

 

ケース②:夫婦二人暮らし、賃貸住まい

独身世帯では、ほぼ老後資金の問題がなさそうなことがわかりましたが、今度は夫婦二人暮らしの場合についてみていきたいと思います。想定は以下になります。

・家族構成

→夫、妻の二人暮らし

※子供は成人となって家を出ており、子供の分の生活費等は考慮しない。

・平均年収

→夫:500万円

→妻:専業主婦

・その他条件

→独身世帯の想定と同じ。

・総支出

→基本的に独身世帯の想定支出に1.5~2倍を乗じたものとする。

単位:万円 内訳 金額(年額) 金額(月額) 備考
固定費 家賃 144.00 12.00 独身の1.5倍で想定
保険全般 2.50 0.21 車両保険、火災保険に生命保険
(最低限の終身)を追加
光熱費、水道代 24.00 2.00 独身の2倍で想定
携帯料金 4.80 0.40 独身の2倍で想定
娯楽費 24.00 2.00 気持ち(笑)×2
生活費 食費 168.00 14.00 平日2000円、土日のみ10000円で想定
衣類、雑貨など 12.00 1.00 気持ち(笑)×2
Total 379 32

・総収入

老後のため、国民基礎年金と厚生年金のみで想定。国民基礎年金は2名分のため独身世帯の2倍で想定。

単位:万円 金額(年額) 金額(月額)
国民基礎年金 156.6 13.05
厚生年金 117.8 9.8
Total 274 23

◇算出結果

→独身同様、65歳から100歳まで生存した場合で算出。

単位:万円 総額
必要生活費 13275.5
年金受給金額 9605.5
必要老後資金 3670.0

これを見ると、必要生活費が独身と比べて1.5~2倍程度上がっているに対し、年金受給金額がそこまで上がっていないため、100歳までの35年間で必要資金が膨れ上がっています。老後2,000万円問題どころではなく、4,000万円問題になってしまいました💦

詳しくは後述しますが、膨れ上がっている理由の大半が家賃です。総支出の約30%近くを占めるので当然ですね。老後に月12万もの家賃を払い続けることが、どれだけ負担となるかがわかります。

老後も賃貸契約を続けるのであれば、共働きなどで相応の資金を準備しつつ、厚生年金の受給金額を底上げするか、より家賃の安い物件への移住を検討する必要がありそうです。

 

ケース③:夫婦二人暮らし、持ち家

最後のケースは、夫婦二人暮らしで持ち家のパターンになります。基本的なパターンはケース②と同じですので、さっそく結論から行きたいと思います。

・総支出

→ケース②と大きく違う点は、ズバリ家賃です。住宅ローンを払い終えている想定であれば、ココからは家に対する固定資産税しかかからないためです。

固定資産税は家の価値や地価、住む場所によっても変わるので一概には言えませんが、一般的な家賃よりは少ないと想定しています。

単位:万円 内訳 金額(年額) 金額(月額) 備考
固定費 家賃 10.00 0.83 固定資産税の平均額から
保険全般 2.50 0.21 車両保険、火災保険に生命保険
(最低限の終身)を追加
光熱費、水道代 24.00 2.00 独身の2倍で想定
携帯料金 4.80 0.40 独身の2倍で想定
娯楽費 24.00 2.00 気持ち(笑)×2
生活費 食費 168.00 14.00 平日2000円、土日のみ10000円で想定
衣類、雑貨など 12.00 1.00 気持ち(笑)×2
total 245 20

・総収入

→こちらはケース②と変わりませんので割愛します。

単位:万円 金額(年額) 金額(月額)
国民基礎年金 156.6 13.05
厚生年金 117.8 9.8
total 274 23

◇算出結果

必要生活費 8585.5
年金受給金額 9605.5
必要老後資金 -1020.0

なんと必要資金がマイナスになってしまいました!これは、完全に年金だけで生活費をカバーできるどころか、余ってしまう事を意味します。

一番大きな要因は、必要生活費が賃貸と比較して圧倒的に少ないことです。今回は賃貸契約の想定を月額12万としましたが、ローンが終わった持ち家の場合、リフォーム等を除けば、固定資産税しかかかりません。

固定資産税の平均は年額約10~15万と言われていますので、年額10万想定の場合、月額8,300円になります。これを家賃と考えた場合、12万とは雲泥の差ですよね。この差が長生きするほど重くのしかかってくるという事です。

そういう意味では、持ち家もしくはマンションを持っておくことは、非常に重要だとわかります。

よく「持ち家やマンションを持つなんて金の無駄としか思えないよ。購入した瞬間から価値が落ちていくものに大枚出すなんてどうかしてる」とか「太く短く生きていく上で持ち家など不要ナリ!大きい買い物は避け、いつでも身軽に移動できる賃貸が最強ナリ!」という意見を耳にします。

たしかに太く、短く、身軽にという観点であれば賃貸の方が圧倒的に有利です。しかしながら太く短く生きられるかは?自分自身にもわからないものです。もし想定とは逆に長生きしてしまった場合、老後に家賃がボディーブローのように効いてくることは確実でしょう。

そうならないためにも、老後の住まいをどうするか?だけは、持ち家を持つ or 賃貸継続できるだけの必要十分な資産を持つのどちらで行くか?しっかりと決めておく必要がありそうです。

そういう意味では、ご先祖様や親からの持ち家を継承できる人は、ある意味最強かもしれませんね。

 

老後資金を確保に必要なアクションとは?

ここまで独身、夫婦二人暮らしそれぞれのケースで必要な老後資金についてお話をしました。独身はともかくとして夫婦二人暮らしの場合、持ち家があるか/ないかが重要なファクターと言えます。しかし、これだけですべて語るのはちょっと早計かともzangiは考えています。

と、いうのも賃貸であろうが持ち家であろうが、老後資金として4000万円以上の資金さえあれば、どのケースでも豊かな暮らしができるからです。

今回の想定は、年収500万円で夫のみ働く想定ですが、以下の手法で資金を確保できる可能性は高まります。

世帯収入をアップさせる方法

こちらは単純に毎月の収入を増やすためのアクションになります。資金確保の手段としては正攻法になります。

①転職

②今の仕事で出世する

③共働きにする

④副業する

しかしながらこれらの方法は、どうしても時間がかかってしまうのが難点です。そこでzangiがおススメしたいのが、これまでブログで何度も紹介してきた節約行動です。

世帯収入を底上げする節約方法

節約は今すぐにでも開始できるアクションで、これまで全く意識したことがない人ほど効果が高いです。例えば手取りを1万円増やしたい場合、昇給や副業でクリアしようとしてもそう簡単には結果は出ないでしょうし、時間もかかります。

しかし節約であれば、以下の方法で簡単に1万円の支出を抑えることが可能です。

①格安スマホへの乗り換え

②不要な保険のカット

③医療費控除申請

④ふるさと納税の有効活用

⑤外食から自炊への切り替え

⑥自動車のDIY(洗車、タイヤ交換は自分でやる)

これ以外でもキリがないほど選択肢があるのが節約の魅力です。どれも即効性があるのでやっていて楽しいんですね。節約マニアが昨今増えているのは、この為だと思います。

ですので「老後資金どうしたらえんや~。収入upなんて無理やで~」なんて悩む前に、まず身の回りの不要な金回りを改善しましょう!節約こそが資産を築く上での大原則であり、それらが積もった結果が大きな資産として皆さんの人生を価値ものにするとzangiは考えます。

例えば60歳までに仕事や副業を頑張りつつ、節約をしっかりと行って資金を貯め、退職金をもらって住宅ローンの早期完済と必要な老後資金の準備が前倒しできれば、早期退職して自分の好きな趣味に時間をかけることもできますし、収入は落ちるが残業などの長時間勤務がない業種に転職することで、必要最低限の収入を得つつ自分の時間を作るという選択肢もでてきます。

このように節約による収支バランスの改善は、人生設計の選択肢を広げる可能性を秘めているのです。ぜひ今日からできることを少しずつ取り組んでいきましょう!

 

まとめ

今回は、老後資金がどの程度必要になりそうか?に関して、zangiの見解を話しました。何事もゴールがないとモチベーションが保てません。

特に人生設計する上で、自分が必要とすべき資金がどの程度なのか?を把握することは非常に重要です。それによって転職、共働きの選択、節約してお金を貯めるなどのアクションをどの程度とる必要があるか?が決まるためです。

本記事を参考に、ぜひ一度自身の老後資金について考えてみてください。考えていく内にお金の使い方に対する意識が変わっていくはずです。

本記事が皆様の人生設計のお役に立てば幸いです。

それでは本日もナイスな節約ライフを~♪

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